ローカルが愛する「バビグリンのおいしいワルン」 

バリ島を知っている方なら、一度は「ワルン」という言葉を聞いた事があるでしょう。「ワルン」は日本で言うところの屋台、食堂、商店などを意味します。街角のあちらこちらで目にする「ワルン」は、地元の人々が経営するシンプルなお店で、ローカルにとっては親しみやすく、リーズナブルで短時間で食べることができて、必要なモノが買える、多目的なお店と言えます。 

人里離れた山奥の村であっても、「ワルン」はローカルの生活の見方として存在します。小腹がすいた時、日用品やお菓子を買う時、ちょっとコーヒーを飲んで休みたい時、「ワルン」が最高の場所なのです! 

ここでは、バリ島好きの皆さんのために、庶民的な雰囲気でおいしい「バビグリン(豚の丸焼き)」が手頃な価格で楽しめる「ワルン・マカン(食堂)」をご紹介します。観光の合間に、ぜひ立ち寄ってみてください。 

バリ島で産まれ育った私が好きな「ワルン・マカン」は、ヌサドゥアのプミンゲ村にある「ワルン・ナシ・バビ・グリン・サリ・デウィ “パッ・ドビル”」です。地元の人々が連日行列を作るほどの人気ぶりで、なんと毎日5頭分のバビ・グリンを消費するというから驚きですね。お店は自宅の前に作られた簡素なものですが、お持ち帰りもイートインもできるんです。 

ワルンの店内
豚の丸焼きの傍らで唐辛子をカット!

バビグリンを提供するワルンは数多くありますが、それぞれ価格帯が異なります。一般的な価格は、持ち帰り用で15,000ルピア(約150円)程度、店内で食べる場合は25,000ルピア(約250円)ほどで飲み物は別料金となります。こういった小さなワルンでは、税金がかからないことがほとんどです。 

私がおすすめするこの「ワルン」は、地元の私たちにとっては少しだけ贅沢なワルンです。有名店だけあって新鮮な豚が楽しめる分、料金が少しだけ上がります。店内で食べる通常サイズは、スープ付きで45,000ルピア(約450円)程度で、持ち帰り用でも最低で20,000ルピア(約200円)くらいです。店内での料金が高いのは、スープが付いて量が多いのでそうなります。 

バビグリンには欠かせないバビサテ(豚の串焼き)

バリ島の料理と言えばバビグリン! ローカルが大好きなお店でトライしてみてはいかがですか? 

バリ特有のスパイスや旨味を味わってください。ただ、辛いのが苦手な人は、「No Sambal!(ノーサンバル)」と言えば、薬味である辛味を抜いてくれます。 

辛いもの好きのあなたも、そうでないあなたも、おいしいバビグリンを汗をかきながら食べれば、きっとリピートしたくなることでしょう。バリ島の「ワルン」で食べる「バビグリン」を楽しんでください!